いやービックリしましたね、PS3まさかの値下げ。
や、まだ発売してないから値下げと言うよりは価格変更、の方がしっくり来るかな。
以前、このブログで「PS3は勝つ気でいるんだろうか?」と書いたんだけど
SCEは土壇場のここへ来て実に大胆なカードを切ったわけで
もともと改定前の価格6万ちょいの段階で、既に1000億円の赤字を見込んでいたらしいけど
49980円にすることで、赤字額が倍増の2000億円らしいです。
この英断にはもちろん、次世代DVDメディアの覇権争い
(ソニーはBlu-Ray、マイクロソフトはHD-DVDを推進している)
を何としてでも制したいつー意向が多く含まれてるんでしょうなあ。
ソニーつまりBlu-Ray側を支持するメーカーは多いけど、
マイクロソフトはたぶん当たり前のように、HD-DVDドライブをPCに搭載させてくるんでしょう。
Windows Vistaのリリースも間近だし、たぶんソニーの必死さとは対照的に
マイクロソフト側は結構余裕の構えでいるような気もします。語弊があるかもしれないけど。
ソニーにとっては、かつてのβや最近のメモステの再来、みたいにならないといいですね。
しかし。しかしなー。特にこだわりの無いほとんどのユーザーにとっては正直、
どっちが覇権を握ろうが構わないんだろうなー。俺も正直どっちでもいいです。
つーかまだ現行のDVDでいいじゃん、とすら思いますよ。時期尚早では、と。
両方のメディアが同等のシェアをキープできるとは到底思えないから、
どちらに軍配が上がるかがまだ分からない今の時点で、
将来を見越してどちらかのドライブを選択するなんて、貧しいワタクシには難しすぎて。
リアル消防の頃、友人宅で見かけたβビデオデッキ、ホコリかぶってたなあ。
リアル厨房の頃、友人のMacユーザーが「欲しいゲームはいつもPC98で出る」って。
そう言ったあいつの背中、悲しそうな陰を背負ってたなあ。
って訳で、規格の違いはいつの時代も勝ち組と負け組を生んじゃう。
負け組とは言わないまでも、まだ幼い年代でメジャーハードに触れなかった場合
人格形成にもそれなりの影響を及ぼしそうな気が―――という妄想。
昔、ファミコンの代わりにMSX1を買ってもらってた奴、クラス中から疎遠になりかけてたし。
(MSXはMSXで、夢のあるハードだったと思うが。むしろ当時欲しかったし)
話が逸れまくり。
今、PS3の価格変更を機に、XBOX360の購買意欲が少しだけ揺らいでます。
個人的には、現時点でPS3で興味のあるソフトは“AFRIKA”1本しかないんだけど
将来を見越して勝ち組/負け組理論で考えると、
49980円のPS3・・・やっぱ爆発的に普及するのかなあ・・・。
そもそも、以前書いた「360、もしかして結構伸びるのでは?」という予想は、
まずWiiありきで、それからセカンドチョイスとしてPS3か360か?と言ったときに
PS3とその周辺に漂うダメダメ感から来る「消去法」で思ったことだった。
ここで言うダメダメ感ってのは「またグラフィック一辺倒」とか「Wiiのパクリコン」とか
「久夛良木社長の、毎度の痛い発言」とか細かなことはたくさんあるけど、
それらはほぼ全て、(廉価版で)6万いくらという高すぎる価格設定に収束する。
それが突然、49980円。
49800ではなく49980というギリギリ感から、SCEの必死ぶりが垣間見えつつも
しかしながら絶妙な数字の価格設定だと思う。
以前発表した6万いくらってのは最初からフェイクだったのでは、との声もよく聞かれるけど
確かに、あの早い段階での、しかも高すぎる価格発表は少し怪しい部分もあったが
僕はフェイクとは思わない。
あの発表会後の各メディアでの冷め切った反応。PSPの苦戦。任天堂の躍進。
そして極めつけは360用外付けHD-DVDドライブ20790円、の発表でしょう。
360本体価格が37900円だから、単純な足し算で58690円。
6万円以下でHD-DVDが楽しめてしまうと。
ハードディスク無しのコアシステム(29800円)なら50590円と、5万ちょいで済む。
Blu-Rayディスクを推進するソニーグループとしては脅威以外の何者でもなかったでしょーね。
でも、今や49980円。
ほんとに絶妙な数字ですね。結局はほぼ5万ってのは分かってるんだけど、
360の方の値段を計算してみて改めて感じる数字の妙、とでも言うか何と言うか。
うーん、この段階で本当に360を買ってもいいんでしょーか?
と、言いつつネット通販にて購入ボタンをポチッと。
うわ、まじで
買っちゃったよ360!明後日くらいには届くかな?たーのーしーみー!!!!!!111
『PlayStation3』-2006年/ソニー・コンピュータエンタテインメント
『XBOX360』-2005年/マイクロソフト